愛する人へ送る、 最後の手紙。
The Legacy of Violet Evergarden
「お客様がお望みなら、 どこでも駆けつけます。
自動手記人形サービス、ヴァイオレット ・ エヴァーガーデンです。」
Generation to Generation
「時代」 は変わる。
でも 「想い」 は変わらない。
大切な人への想いは 「今」 しか伝えられない。
Dear Gilbert
──親愛なるギルベルト少佐。
「愛してる」 も、 少しはわかるのです。
Violet's Promise
手紙の代筆を依頼した少年。
彼と交わしたのは
想いを運ぶ 「約束」 だった。
みちしるべ
「──心から、 愛してる。」
かつて自分に愛を教え、
与えようとしてくれた、 大切な人。
Segen
──祝福。
拝啓 ヴァイオレット・エヴァーガーデンさま
お元気にお過ごしでしょうか。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
この物語を「靴」という新たな作品として紡ぐ機会を頂き、
今も言葉に表せない程の喜びを感じています。
けれども、正直に申しますと同時にこわさも感じていたのです。
それはあなたの物語が、触れるにはあまりにも美しかったから。
けれど私達マイラクラシックが積み重ねてきた歩みのなかで、
少しでもあなたに近づきたいという願いは私達を挑戦の一歩へと動かしてくれました。
そしてなによりも……
あなたを待っている多くの人達にあなたを届けたいと思ったから。
あなたをまだ知らない人達にあなたの物語を伝えたいと強く感じたから。
スミレの花のように控えめなあなたですので想像も出来ないかもしれませんが、
それ程にあなたはみんなから必要とされ、そして愛されているのです。
空のしたの大地を、光と影に包まれてあなたはいつもまっすぐと前を向いて
歩いていましたね。
波打つ喜びと苦しみの感情をうつすように、
あなたを包むその衣服やリボンは揺れて音を立てていた。
その強く、美しい姿を守れるように私達の今の精一杯で創りあげました。
あなたの教えてくれた「愛」は、現在沢山の人々に受け継がれ、
また産み出されていくのでしょう。
私達自身もそんな存在で在りたいと願っていますし、
あなたを知っている方はきっとみんなそう想っています。
この手紙も最後になりますが改めて。
制作に関わられた全ての方
楽しみに待ってくださっている皆さま
そして
ヴァイオレット・エヴァーガーデンさま
ほんとうにありがとうございます。
Sincerely,
mayla classic